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一気に四倍

石炭は石油にエネルギー資源の主流の座を奪われてからは、途上国などで細々と使用される程度になっていました。そのため、可採年数は石油の約三倍の154年前後となっています。
そして、石炭と石油の主成分は炭化水素です。石炭を石油に変換することが出来れば、石油の可採年数は一気に四倍になると言うことはもう言うまでもないでしょう。そう考えたのが第二次世界大戦中のドイツと日本だったのです。

当時のドイツは、イギリスなどから石油を取引していたのですが、自国に油田を持たないため開戦と同時に石油資源が絶たれてしまったのです。当時の日本には油田があったものの、石油の生産量が需要量に見合わない状態でした。そこで開発されたのが「フィッシャー・トロプシュ法」です。このフィッシャー・トロプシュ法は、一酸化炭素と水素を化合させて液化した炭化水素を得るという技術で天然ガスや石炭から石油を得る手段なのです。
フィッシャー・トロプシュ法を開発したドイツは、石炭から製造した人造石油によって必要量を賄うことに成功し、当時の同盟国であった日本にも技術提携が行われたのですが、日本の人造石油計画は成功せず松の木の根から取った松根油などの代替燃料に頼らざるを得ませんでした。
これは、フィッシャー・トロプシュ法の開発元がアメリカの石油メジャーに技術パテントを提供する契約を結んでいたためと言われています。現代では、石油資源に乏しい南アフリカなどで人造石油の製造が行われています。

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2008年06月10日 08:48に投稿されたエントリーのページです。

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