ビーコン(後述)が使えるようになるまでは雪崩紐が主に用いられていた。これは雪崩対策の装備の中でも最も古くからあるものである。その仕組みは単純である。約10メートルの長くて赤い紐(パラシュート用の紐に近い)を人のベルトに付けておく。スキーやスノーボードや歩行している間、その紐を背後に引きずっている。その人が雪崩に埋まったら、軽い紐は雪の上に出る。紐は赤いから、捜索する者から見て見つけやすい。普通その紐には、埋まっている人までの方向と距離が示されている鉄製の目印が1メートルおきに取り付けられている。
ビーコンは「ビーパー」、「ピープ」、「ARVA」、「LVS」、雪崩発信機、その他多くの商標名など、さまざまな名称で呼ばれている。これはパーティーの全てのメンバーにとって重要なもので、ビーコンを装備している場合の生存率は、装備していない場合の三倍程度とされている。ビーコンは、通常の使用状態では457kHzの周波数で「ビー」という無線信号を出すが、受信モードにスイッチを切り替えると、雪崩に埋まった80m以内の被災者の位置を探る事が出来る。アナログのラジオ受信機であっても、「ビー」音は聞けるので、捜索者はそれによって被災者への距離を見積もることができる。受信機を効果的に使うには、定期的な訓練が必要である。いくつかの古いモデルのビーコンは違う周波数(2.275kHz)の電波を出しているので、そのようなビーコンを使っているメンバーがいない事をグループのリーダーは確認する必要がある。
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最近のデジタルモデルでは、被災者までの方向と距離を画面に表示するタイプの機種も登場しており、これならば訓練も少なくて済み、有用である。